引きこもりからの社会復帰を目指す人にとって、就労移行支援は有効な手段の一つです。
しかし、「引きこもり=ニート」という偏見があるため、就労移行支援が利用できるのか不安に思う人もいるでしょう。
そこで、この記事では、引きこもりでも就労移行支援を利用できるかどうかを詳しく解説します。
目次
就労移行支援は引きこもりでも利用できる?
就労移行支援は引きこもりの方でも利用することができます。ただし、就労移行支援の対象者は「働けない状態にあること」という条件がありますので、引きこもりの方が必ずしも就労移行支援の対象となるわけではありません。引きこもりの状態が、就労意欲や働く能力に影響を与えている場合には、就労移行支援の利用が検討されることがあります。また、就労移行支援事業所によっては、引きこもりの方を対象にした就労移行支援サービスを提供している場合もあります。具体的な利用方法や手続きについては、まずは自分が住んでいる市区町村の担当窓口に相談してみると良いでしょう。
引きこもりが就労支援を利用するメリット
引きこもりが就労支援を利用する利点は、以下の5つです。
- スキルを身に付けることができる 就労支援では、多様なスキルを身に付けることができます。ビジネスマナーやコミュニケーションスキルなど、社会人に必要な基本的なスキルだけでなく、ExcelやWordなどのパソコンスキルなど、特定の分野に特化したプログラムもあります。就職したい業種・職種に応じて、求めるスキルが身につく就労支援事業所を探すことが大切です。
- 支援対象の年齢幅が広い 就労支援の大きな強みは、支援対象の年齢幅が広いことです。18歳から65歳までの労働人口のほとんどをカバーしているため、中年以上の人にとっては、頼りになるサービスです。一方、就職エージェントの中には、年齢制限を設けているところもあります。歳を重ねるにつれて、社会復帰のハードルが高くなるため、中年以上の人にとっては、就労支援が大きな助けになるでしょう。
- 経済的支援も受けられる 就労支援では、経済的支援も受けることができます。生活困窮者自立支援制度という制度があり、就労できずに経済的に困窮している人が対象です。経済的な負担が少なくて済むため、引きこもりからの社会復帰にとって、重要な要素となります。
- 障がいを持っていても支援してもらえる 就労支援は、基本的に障がい者支援のサービスです。障がいや病気によって体調が安定せず、引きこもりになってしまう人も多くいます。また、精神障害によって周りに馴染めず、人と接することの苦手意識から引きこもりになる人もいます。そんな人にも、就労支援では臨床心理士などの専門家のサポートを受けながら、就職に向けた学習ができます。
- 就職先が見つけやすい
就労支援事業所には、求人情報や職業紹介サービスが用意されています。それにより、自分のスキルや希望する職種に合った就職先を見つけることができます。
引きこもりから抜け出すためには、まずは一歩を踏み出すことが必要です。就労支援を利用することで、新しいスキルを身につけ、自分に自信を持ち、社会復帰への第一歩を踏み出しましょう。
就労移行支援は引きこもりでの利用:まとめ
引きこもりからの社会復帰は、自分で一歩踏み出すことが重要です。
就労移行支援は、新しいスキルを身につけることができ、経済的・心理的な支援も受けられるため、引きこもりから抜け出すための有力な手段の一つです。
また、就労移行支援を利用することで、就職先を見つけることもでき、社会復帰へのハードルを下げることができます。
引きこもりから抜け出すためには、まずは就労移行支援を利用してみることをおすすめします。