「就労移行支援」とは、障害を持つ人々が就労するために必要な技能や知識、自己表現能力の向上などを支援するサービスです。
こうした支援にはどのような内容が含まれるのでしょうか?
この記事では、「就労移行支援で学べる内容」というテーマで紹介していきます。
就労移行支援で学べる内容
就労移行支援で学べる内容は多岐に渡ります。
その中でも多くの就労移行支援事業所で取り組まれているプログラムを紹介します。
- 体調管理・自己管理を身につけるプログラム
- コミュニケーション能力を身につけるプログラム
- 就職活動に必要な能力を身につけるプログラム
1つ1つ詳しく解説していきます。
体調管理・自己管理を身につけるプログラム
- 生活管理に関するプログラム:生活リズムの整え方や金銭管理の方法などを学ぶ
- 健康管理に関するプログラム:薬の管理方法、食事や栄養管理の方法などを学ぶ
- ナビゲーションブック作成:自分の症状や特性を記載した説明書のようなものを作成する
- 身体運動プログラム:ストレッチやスポーツなどの身体運動を実践する
- マインドフルネスプログラム:ストレスコントロールやマインドフルネスを実践する。
コミュニケーション能力を身につけるプログラム
- ビジネスマナープログラム:あいさつ、身だしなみ、名刺交換などのビジネスマナーを学ぶ
- SST(ソーシャルスキル・トレーニング):コミュニケーションや人間関係を円滑にするためのスキルを学ぶ
- アンガーマネジメント:怒りをコントロールする方法を学ぶ
- 模擬ブレインストーミング:アイデア出し会議を体験し、アイデア出しの方法を学ぶ
- 傾聴姿勢を学ぶプログラム:相手の話を注意や関心を持って共感的に聴く(傾聴)姿勢を学ぶ
就職活動に必要な能力を身につけるプログラム
- 自己分析:自分の強みと弱みを理解し、どんな仕事が合うのかを知る
- 企業・業界研究:希望する業界や企業の情報を収集し、就職先を絞り込む
- 応募書類添削:履歴書や職務経歴書などの添削を受け、自己PRのレベルアップを目指す
- 模擬面接:面接の練習を通じて自分の強みをアピールできるようになる
- 職場実習・企業訪問:企業の現場を見学し、自分に合った職種や企業文化を知ることができる
職種に特化したプログラムを学べる就労移行支援
就労移行支援において、職種に特化したプログラムを学ぶことができます。このプログラムは、将来的に就きたい職種に関する知識や技能を身につけることを目的としています。例えば、飲食店で働くための接客や調理のスキル、事務職で必要な文書作成やデータ入力の方法、介護職で必要な身体介助やコミュニケーション技術など、職種によって必要なスキルや知識は異なります。
職種に特化したプログラムでは、それぞれの職種で必要なスキルや知識を体系的に学ぶことができます。また、実際の職場でのトレーニングや、業界で活躍する先輩たちとの交流も行われます。こうしたプログラムを受けることで、将来的に就きたい職種に関する知識や技能を身につけるとともに、職場での人間関係やコミュニケーションの取り方など、就労に必要な様々なスキルを習得することができます。
就労移行支援で学べる仕事内容:まとめ
就労移行支援では、障害を持つ人々が就労するために必要なスキルや知識を学ぶことができます。
具体的には、職場で必要となるコミュニケーション能力やコンピューターや事務用具の使い方など、就労に役立つさまざまなトレーニングがあります。
また、自己表現能力の向上を支援するカウンセリングやグループワークも行われます。
就労移行支援を受けることで、障害を持つ人々が社会参加し、自立した生活を送るための力を身につけることができます。